平成29年10月29日(日)、天王寺動物園で講演『生物多様性と絶滅危惧動物を学ぶ』を開催しました!

先ずは、大阪府環境農林水産部みどり推進室みどり企画課の高峰先生(写真左)と大阪府環境農林水産総合研究所の幸田先生(写真右)の『大阪府の生物多様性』のお話し。 

 

複数の分類群で絶滅危惧種が生息する地域の紹介や希少な野生動植物が生息・生育し、種の多様性が高い地域として「大阪府生物多様性ホットスポット」が選定されたことなどが紹介されました。

続いて、WWFジャパン自然保護室森林グループの伊藤先生から地球自然環境悪化の状況や悪化を防止する認証制度の仕組み等のお話しがありました。 

・ボルネオ島の絶滅危惧動物の状況 

・多くの製品に利用されているパーム油 

・アブラヤシ植林による、熱帯雨林と 

 生息動物の減少、現地の人の暮らしへの影響 

・野焼きによるヘイズの問題 

・RSPO等の環境や社会に配慮して生産されたパーム油の認証制度 等を学ぶことができました。伊藤先生、ありがとうございました。 

天王寺動物園スタッフも真剣に情報吸収!

台風22号の接近で雨風が強くなり、プログラムを変更。

大阪市立大学大学院理学研究科教授の伊東先生、京都大学大学院農学研究科教授の神崎先生の特別講演を中止することに。

 

先生、中止のご協力、ありがとうございました。

 

いよいよ、WWFジャパン自然保護室森林グループの南先生

司会の『減り続ける大切な森』をテーマにしたシンポジウムに

突入。

 

WWFジャパン南先生司会の『減り続ける大切な森』のシンポジウム

◆大阪市立大学大学院理学研究科教授の伊東先生のお話しです。

日本全体には、約1100種類の樹木があります。すごい数です。

ボルネオ島はどうでしょう。

天王寺動物園の2/3程度の面積に、1100種類の樹木を確認することができました。

5年毎に調査しています。

・・・

熱帯雨林が減少しう生息動物・昆虫も減少。

動物・昆虫は種を運びます。それができなくなり、樹木が密集し、病気にかかりやすい樹木の環境が形成されます・・・生物多様性保全の重要性を感じます・・・。

◆京都大学大学院農学研究科教授の神崎先生のお話です。

森林をまもるための認証制度が広がっています。例えば、『FSC』。

森林を適切に管理、流通させ、消費者に届けます。自然環境保全の視点で望ましい管理方法と、その森林から生まれる製品を認証する「森林認証」です。

例えば、木を運ぶブルドーザー。ブルドーザー

を使えば、森にダメージを与えます。

環境に配慮しました。ブルドーザーが動く距離を最小限に抑えます。計画ルートです。オペレーターは必ず計画ルートで木を搬出します。木を伐るだけではありません。植林です。そして、自然×植林による全体最適な伐採を計画します。それだけではありません。

その場所で暮らす人達の幸せを考えます・・・森林認証制度で森を使いながら森を守る・・・。

◆森を守り、その森に住む人たちの生活を守る活動を30年以上続ける『ウータン・森と生活を考える会』の石橋先生のお話しです。

ボルネオ島は、オランウータンやテングザルなど特有の動物や 貴重な薬の供給元ともなる植物も多く存在する生物多様性の宝庫です。
その森に、人の手による開発(プランテーション)が原因で大火災が発生しました。開発側の管理と考慮不足です。大規模に燃え続けた森。大気に放出されたCO2 は16億トンと日本の 年間温室効果ガス総排出量を上回りました・・・

この火災で地球温暖化リスクが高まったのではないでしょうか・・・。

 

◆サラヤ株式会社の中西先生のお話しです。

サラヤ株式会社で生産する製品で使用しているパーム油の全てがRSPO認証されています・・・

 

僕は調査員で、ボルネオでどんどん小さくなる熱帯雨林の縮小を止める活動をしています。

具体的には、小さくなった熱帯雨林の森を一つに結ぶ『緑の回廊プロジェクト』を支援しています・・・(もっともっと深く勉強したいのお客様の声に対し) 平成29年11月9日、平成29年12月21日にサラヤ株式会社の本町ビルで勉強会をします。是非ご参加下さい・・・。

◆WWFジャパン自然保護室森林グループの伊藤先生のお話です。

スーパーの商品の半分に含まれると言われるパーム油をはじめ、

紙も木材も、ボルネオから日本に大量に輸入されています。

私たちが、あまり深く考えずに消費することは、ボルネオ島の森や生物多様性が失われる原因となっているかもしれません。

生活に必要なものだからこそ、森や森に生きる生きものたち守りながら作られた

FSCやRSPO製品を使うことが、私たちにできることの一つです。もし見つからないときは、メーカーさんに聞いてみることからはじめてみましょう。

こさえたんチャリティ販売会・・・

悪天候の中、NPO法人精神障害者支援の会ヒットさんが『こさえたんチャリティ販売会』を実施。

天王寺動物園にきていただいたお客様に、こさえたんワークショップを楽しんでいただきました。悪天候の中、天王寺動物園にお越しいただきありがとうございました。感謝!

ヒットさん、悪天候の中の販売会、お疲れ様でした!

大阪府内の福祉施設で働く障がい者の工賃(賃金)は1ヶ月で平均約1万円。

全国で最も低い水準にあります。

その中で大阪府では、工賃の向上をめざし、障がい者が生産する製品の愛称とロゴマークを制定。

その愛称が『こさえたん』!

そして、大阪市天王寺動物園協会の松村理事長

からWWFジャパンに寄付金贈呈が行われました。

120年ぶりの長雨、巨大台風。最近、地球温暖化の影響を身に染みて感じます。

 

メキシコ国立自治大学のヘラルド・セバージョスさんの研究チームは、

『地球は6回目の大量絶滅期』に突入していることは発表しました。

『生物多様性保全』は待ったなしです。

 

私たち消費者は、『FSC』『RSPO』等のマークが入った商品を購入することで、『生物多様性保全』

に貢献できます。今回のイベントでそのことを学びました。

大阪の皆さん、商人の街大阪から『生物多様性保全』を支援していきましょう。

 

台風接近の悪天候の中、イベントは無事成功裏に終えることができました。

これもひとえに、イベントを支えて下さった先生方とご来場のお客様のおかげです。こころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。            

                         (大阪市天王寺動物園協会理事長 松村英二)